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Dレンジとラチチュード |
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さて、やっとここで"ダイナミックレンジ"なるものの話ですが、オーディオにいきなり話を持っていきます。オーディオの世界でもダイナミックレンジが広い方が好まれます。では、ダイナミックレンジが低いものとは・・・・?。いちばん簡単な例だと小型のラジオ。ちゃんと話は聞く事ができるし音楽だって誰が歌っているかすぐわかります。でも、家にあるステレオと比べると明らかに音質は劣っています。どうしてでしょうか・・・・?。簡単ですね、小型のラジオはスピーカも小さいし、アンプの出力も小さい、当たりまえです。音質を犠牲にする事によって小型にしているのです。
実際の音楽は人間の耳では聞こえないような低音から高音、またはドラムや太鼓などの鼓膜の破れそうな大きな音のものやバイオリンなどの繊細な音のするものなどさまざまな要素で組立てられていますが、小型ラジオでは大きな音や繊細な音は出すことができません。つまり、ダイナミックレンジが狭いという事になります。ステレオは小型ラジオより大きな音も繊細な音も出す事ができ、ダイナミックレンジは比較すれば広いといえます。
最近のデジカメはオーディオならスピーカーやアンプにあたるCCDの画素サイズをどんどん小さくしてきました。普通の人は200万画素のデジカメより300万画素、300万画素より400万画素のデジカメの方が写真が繊細になって画質が向上すると考えてしまいます。でも実際は小型ラジオをたくさん並べて音楽を聴いているような物で実際は上の写真のような光が強いところと暗いところが混在する極端な場面を撮影するとてきめんにその弊害が現れてきます。以前、「画素数について」のところでCCDの画素のサイズがコストを下げるために小さくなっていると書きましたが、1999年代は1/2インチ200画素のCCDを積んだデジカメが主流で、このCCDは画素サイズが1辺が3.9μ(ミクロン)と言うサイズでした。翌年の2000年は1/1.8インチ300画素のCCDを積んだデジカメが発売されましたが、このCCDはとうとう1画素あたりのサイズが四捨五入した数値が4μを割込み3.45μとなってしまい、更に今年は1/1.8インチ400万画素のCCDを積んだデジカメが出てきて画素サイズは3.1ミクロン、どこまで微小化が進むのでしょうか・・・・
と、嘆いていてもしょうがないので実際のダイナミックレンジ、つまり強い光が当たった所がどの位で白く飛んでしまうかをまた、手持のデジカメで試してみましょう。またまた画像をクリックで大きな写真へとLinkしています。
![]() Nikon Coolpix990
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![]() SANYO DSC-MZ1
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![]() OLYMPUS C-2100UltraZoom
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![]() Nikon D1+F24-120mm
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| 機種名 | CCD詳細 | 画素サイズ(概算) |
| Nikon CoolPix990 | 1/1.8インチ300万画素 | 3.45μ |
| SANYO DSC-MZ1 | 1/1.8インチ200万画素 | 4.4μ |
| OLYMPUS C-2100 UltraZoom | 1/2インチ200万画素 | 3.9μ |
| Nikon D1 | 24.5mm×15.3mmサイズ274万画素 | 11.8μ |
フィルムカメラの世界ではデジカメで言うところのダイナミックレンジをラチチュードと言います。ラチチュードが低いと色に深みがなく、階調も豊かではないので写真をやっている人なら気にする部分です。でも,デジカメの場合はまだ市場が成熟していないようで、「色が深みがあって綺麗です」と広告するよりも「今度は400万画素」「次は500万画素」と具体的な数字を出して広告した方が説得力があるのでデジカメ業界は画素数に走ってしまっています。
でも実際、200万画素のDSC-MZ1でもレタッチソフトで工夫して印刷すると300万画素機よりも晴天下で撮影した写真では色に深みがある分、綺麗に見える場合があります。旧機種のデジカメは150万画素、200万画素と画素数は多くはありませんが、実はCCDの大きさは今の400万画素機とほとんど変わりません。つまり、それだけ画素が大きいという事です。レタッチを工夫する事で今の400万画素機に劣らない画質で印刷する事も可能です。またホームページにのせる場合は35万画素のデジカメでも問題ありません。ここはひとつ、次々と高画素を売りにしたデジカメを発表して購買意欲をそそるメーカーの戦略を冷静に見つめましょう。
(2001年10/15 記)